ちょっと残しておきたい詩

いつからだろう

可哀想な自分に
気づくのが
上手になったのは

いつからだろう

傷ついたふりを
見せるのが
上手になったのは

いつからだろう

夜、上手に
眠れなくなったのは

いつからだろう

色んなもの
ぽろぽろ落としながら
でもそれでも
前へって決めたのは

いつからだろう

手に入れたものが多すぎて
当たり前に
物事を感じれなく
なってしまったのは

いつからだろう

すべてがリアルじゃ
なくなったのは

いつからだろう

いつだって
冷静でたふな
もう一人の僕を
作ってしまったのは

…いつからだろう

胸の内側が
うんでかゆくて
それを握りつぶす様に
心を殺そうって
決めたのは

涙と引き換えに
心と引き換えに
笑顔と引き換えに

驚くほど
赤く大きく実った実は
悲しいけれど、
種を含んでいませんでした。
けど、けれど
土に落ち、
腐ったその実は
それからずっと経った今
土を豊かにしました。
顔も知らない花達を
優しく包んであげました。

あの痛みや悲しみは
いつか
優しさや微笑みに変わり
ほんの少しずつだけ
本当に
ほんの少しずつだけれど
みんなを幸せにしました。

全てを犠牲にしてでも
それでもって
生きてきたことってのは
無駄になんか
ならないんだよね

誰かを想う気持ちってのは
優しさってのは
ありがとうってのは
お土産を連れて
また自分に
返ってくるんだよね

だって
みんなの幸せが
僕に笑顔を
連れてきてくれたんだ

ありがとう
嬉しい
本当にありがとう

これからも一緒に
ずっと、ずっと
一緒に